今回、大阪・国立国際美術館の個展作品《大陸を越えて》に靴をご提供いただきありがとうございました。大変感謝しています。
集まってきた靴は今や2000足を越えました。
皆様のご協力があって、初めてこの作品が出来上がっていくのでこれだけたくさん靴が美術館に集まったこと心から嬉しく思います。
集まってきた靴のメッセージを読んでいると、その靴それぞれに人の人生が見えてきて、 ただの靴には見えなくなりました。
その人の存在が靴を通していっそう濃くなるような気がしてそれは、時々、悲しくも、嬉しくも、楽しくも、見えました。
靴の作品はベルリン、ポーランドと発表してきましたが、これほど集まったことは今までになく、これほど心がこもったメッセージも無かったように思います。
いろんな意味で、この作品が私にとって本当に特別な作品になりつつあります。
これも皆様のお陰です。
今回の展示では、それぞれの靴を赤い糸で結びその記憶の中心となるものを探って行こうと思っています。不在の中で語り続ける靴の記憶の凄みを皆様に見ていただければ光栄に思います。お忙しいことと思いますがお時間がありましたら是非展覧会にもお越しくださいませ。
それでは、心から感謝の気持ちをこめて、本当にご協力ありがとうございました。
2008年6月8日
塩田 千春
|
|