アクティヴィティ・パレット
見えない生きものを見つける
提案者:小沢さかえ
カメラを持って散歩に出かけます。スマートフォンに付いているカメラでも大丈夫。そして、大きな風景ではなく、できるだけ小さなものに目を向けてみます。雑草、枝先に残った枯葉、石に生えた苔、樹皮の地衣類、雨上がりの水滴、花粉、などなど、なるべく小さな世界。で、見つけたら写真を撮る。ぐっと近づいて撮る。
わたしは、もっともっと近づくためにマクロレンズを使いました。スマートフォンにクリップで挟むタイプの簡単なものでも、それだけで対象がぐんと際立ちます。


ほらこんな感じ。
思いがけないかたちが見えてくる。
こうやって、足元の小さい世界に入っていくと、今まで見えていなかった面白いかたちがたくさん見つかります。
それを探して歩くだけでも楽しいのですが、あれもこれもと撮った写真を眺めていると、その中に何かの姿が見えてきました。

なんだろう?
植物や石や枝の中に見つけたかたちを一部にして、見えてきた生きものを描いてみます。
プリントアウトした写真の上にポスターカラーや油性の色鉛筆を使って描いたり、タブレットやPCの描画機能を使って描いたり、どちらでもOK。
写真と生きものの境目に影を描き込むと、よりそれらしさが出て楽しいです。













小沢さかえ(絵描き)
1980年、滋賀県生まれ。自身の中にある言葉や心象風景を起点に、どこか異国の童話や幻想的な場所を連想させる風景や人物を、軽やかな筆致と色彩を用いて描く。その他にも絵本や挿絵など幅広く手掛ける。
(2021/2/26 時点)
今回のアクティヴィティを提案したおもい
遠くへ出かけられない今、どこへも行かずに新しい世界を探すにはどうすればいいかを考えてたら、足元の小さな世界を探索することに行き着きました。マクロレンズを持って散歩に出ると、家の半径50mがものすごく広い。
今実践していること
ゆっくり見ること
今大切にしていること
凝り固まらないこと