アクティヴィティ・パレット

自分で作る木の板オリジナルの時計

提案者:荒西浩人

対象:小学生から大人まで

テーマは気軽に、パーツなどはホームセンターで揃うもので構成しました。時計のキットのみネットなどで購入可能です。テーブル上で簡単にでき、完成後は使えるという代物です。

必要道具

●ホームセンターで購入可能

木の板、ノコギリ、電動ドリル、サンドペーパー、筆、塗料、ドリルの錐(10φ)、ホビーカンナ(なければサンドペーパー)、木の丸棒(10φ)

●ネットで購入

時計キットと時計の針、電池

※おおよその大きさや形をイメージします。それによって時計キットの針の長さや止めるネジ部の深さも変わってきます。写真の板はパインの集成材18㎜厚みを用いた場合です。

必要道具1
必要道具2

作業工程

  1. 大きさを決めてノコギリで切り加工して、左側に時計用の穴を開けて、芯のネジ目が入るようにします。

    芯より少し大きめの10φの穴を開けます。

  2. 今度は裏面に台になる丸棒の穴を同じドリルの刃10φで穴を開けます。

    下から端から20ミリにしました。この時は突き抜けないように半分くらいで止めるようにしてください。難しければドリルの刃にテープなどをはってそれ以上掘らないような目印をすれば掘り過ぎないでしょう。

  3. ドリルの刃10φで穴を開ける
  4. 木材の角や面を取っていきます。

    ホビーカンナがあれば手軽に面が取れますが、なければサンドペーパーの粗い#100から#120程度のもので面取りをします。ある程度面が取れたら#240~#320くらいでもう一回面を取ります。細い方が手触りも良いです。終われば表面も撫でるようにペーパーをかけます。この時必ず木目の流れる方に向かってペーパーすることが重要です。

  5. 木材の角や面を取る
  6. 塗装します。

    木材用の塗料もいろいろあるのでお好みの色を選んでこちらも木目に沿って着色してください。できれば油性ではなく水性塗料がオススメです。ムラや匂いも少なくて使いやすいからです。刷毛がなければウエスなどの布でも良いです。

  7. 塗装する
  8. 時計キットをはめ込んでネジを締めて、丸棒も長さを調整しながら角度を見て差し込みます。
  9. 時計キットをはめ込み、丸棒も差し込む
  10. 完成です。

    時計の文字がないのでこの辺りも100円均一で売っている文字や右のスペースも何かものをひっかけたり写真など飾れるものを取り付けても良いと思います。

  11. 完成した時計

ポイント

色目は自由に選べますが、服などにつかないように塗り終えたら少し時間を置いてから作業がいいかもしれません。ペーパーは必ず木目に沿ってやらないと着色時にペーパー跡が残ってしまいます。時計キットの秒針などいろいろあるので選んでいくのも楽しいと思います。キットには引っ掛ける金物もありますので立てるだけではなく壁面に引っ付けることも可能ですので便利です。台座も丸くしたり、アクリル板を使ったりいろいろ工夫してみるのも良いかと思います。

荒西浩人

荒西浩人(家具職人、デザイナー、活動家)

20代の頃、大阪のアーティストの集まるチャイショップ”カンテグランデ”で大きな出会いに感化され創作活動を基本とする生き方を学ぶ。
大阪や京都の工場での木工職人経験を経て、1998年大阪のデザイン会社”graf”を創設。家具開発と製作、ワークショップ活動などを担当。
2011年grafを退職し、6[rock]を設立。別注家具を中心に店舗、内装、コーディネートなど多岐にわたる木工職人。古民家を改装した店内で作家やアーティストなどの展覧会、ワークショップ活動も開催する。
(2021/1/29 時点)

今回のアクティヴィティを提案したおもい

ものづくりをしている立場から、やってみたら手軽にものづくりができるということを知っていただきたかった。

今実践していること

子供ワークショップ、地域創生のお仕事

今大切にしていること

地道にこつこつやること。継続は力なり。