10月28日に大阪府立住之江支援学校高等部1年生17名が来館されました。 オリエンテーションでは、国立国際美術館の建物や成り立ちについて、そしてこれから鑑賞する「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展(以降、具体展)の紹介を受けました。 展示室では、美術館スタッフによるサポートのもと、なるべくそれぞれのペースで安心して鑑賞できるように、先生と少人数のグループに分かれて回りました。大胆に絵の具が重ねられた白髪一雄《天雄星 豹子頭》(1959年)の前に来ると思わず「わー」っという声が漏れました。 『アクティヴィティ・ブック』(※)にもチャレンジし、たくさんの色が並んでいる「色カード」の色と似ている色の作品はあるかなと探しながら、作品の色に着目しました。ふだんは、同じ「赤」だと思っていても、「楽しくなる赤」、「血みたいな赤」とさまざまな赤があることを発見し、色に名前をつける様子も見られました。 鑑賞後のふりかえりでは、「真似できないと思った!」作品を発表してくれました。多種多様な表現の作品を鑑賞することで、吉原治良の「人のまねをするな、今までにないものをつくれ」というメッセージを作品から感じ取っていただけたようでした。 大阪府立住之江支援学校高等部1年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。次回もお待ちしています。[S.S] ※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから