7月5日に大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科選択芸術3年生10名が来館されました。
今回、来館された3年生は1年生の頃から何度も来館されているみなさんです。講堂でのオリエンテーションでは、前回の来館時に鑑賞した展覧会を少し思い出してもらいながら、本日鑑賞する「コレクション1 遠い場所/近い場所」展を紹介し、さっそく展示室へ。
毎回取り組んでいる『アクティヴィティ・ブック』(※)のフリーページに記憶に残った作品について気づくこと、思うことを書き込んだり、今回の活動では、授業で自身が制作した立体作品をいろいろな角度からスケッチした経験をもとに、地下1階に常設されているヘンリー・ムア《ナイフ・エッジ》(1961/1976年)を様々な角度からスケッチしたりしました。
とある生徒さんは、竹川宣彰《迷信の地球儀》(2012年)を鑑賞しながら、切り取られた世界地図から小さな地球ができていることに気づき、「小さな地球は、大きな地球儀にくっついているけど、本当の地球儀上の場所にはついていないみたい。だから“迷信”というタイトルがついているのではないかと思った」と話してくれました。
私たちが普段目にしている地図や地球儀、そこにひかれた国境線は誰が作ったものなのか思いを巡らせてほしいとの本展担当者の思いを感じとってくれたのでしょうか。気になる作品の前で立ち止まり、どうして気になったのかと自問自答しながら作品と対話することで展覧会や作品の本質に迫っていました。こういったことができるようになるのも、1回だけではなく何回も展覧会を鑑賞してきた3年生だからこそだと感じました。
大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科選択芸術3年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。次回もお待ちしています。[K.Y]
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