モディリアーニ展

 1884年にイタリア・トスカーナ地方に生まれたアメデオ・モディリアーニ(1884−1920)は、フィレンツェやヴェネツィアの美術学校に学び、1906年にパリに赴きました。アフリカやオセアニアなどの民族美術が持ち合わせるプリミティヴな感覚に触発され、次第に簡潔で鋭い造形感覚を示すようになります。原始美術の素朴で純粋な造形は、当時ピカソやマティス、エコール・ド・パリの画家たちが独自のスタイルを探求する過程で重要な指針でした。
 モディリアーニはしばしば、35歳で没した悲劇的なボヘミアン画家というイメージで語られてきました。しかし近年では、その短い画業を通じて原始的な芸術を理知的に分析しながら西洋美術の造形理念との融合を試み、プリミティヴィスム(原始主義)を革新的な芸術創造に結びつけた画家であったことが、明らかになってきています。
 本展には、日本初公開の作品も多く含まれ、全油彩作品がわずか400点にすぎないと言われるモディリアーニの展覧会としては、世界的な大回顧展となります。画集などで見慣れた人気の名画はもちろんのこと、モディリアーニ芸術の源泉となる初期のプリミティヴィスムの作品など、油彩・素描、約150点が揃う貴重な機会となります。
当初、出品を予定していました「自画像」(出品番号62、油彩、サンパウロ大学付属現代美術館蔵)は作品保護の観点から、ブラジル政府文化当局の指示により最終的に出品できなくなりました。何卒ご了解いただきますようお願い申し上げます。
主催 国立国際美術館、日本経済新聞社
後援 フランス大使館
協力 NEC、花王、KDDI、損保ジャパン、ダイキン工業、大日本印刷、
トヨタ自動車、三井物産
協賛 (財)ダイキン工業現代美術振興財団、日本航空、大阪大学