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【企画概略】
「Vital Signals」は、ニューヨークのビデオアーカイヴ機関EAI (エレクトロニック・アート・インターミックス)、横浜美術館、および日本のキュレーターや研究者たちの共同企画による、国際巡回プログラムです。この「Vital Signals」というタイトルには、ビデオというメディアの特性=「活発な電気信号」、そして当時の芸術文化におけるビデオアートの位置づけ=「重要な兆候」、という2つの意味を託しています。これまでに国内では9カ所、アメリカで数カ所、上映されました。
当館での上映は日本で最後の巡回となります。
【企画趣旨】
商業映画でも、実験映画でもない、もう一つの映像文化史の源流へ
「ビデオ」が登場した1960年代。すぐさま、アーティストたちはこの新しいメディアを用いた探求と実験の中に身を投じていきました。世界の芸術文化の中心地であったアメリカ、そしてビデオメディアの発祥地である日本など各国で、ビデオをめぐる活発な創作活動と文化交流が展開しました。
そこに、商業映画とも実験映画とも異なる文脈をもつ、「ビデオアート」というもう一つの映像表現の文化が形成されていったのです。
本上映会「ヴァイタル・シグナル」は、日本とアメリカにおけるビデオアート史の最初の20年に焦点をあてます。日米を代表する38作家(組)による50タイトルを、2日間全6プログラムで一挙上映します。
他の芸術分野や科学技術と深く関わり合い、そして同時代の政治やマスメディアと激しく衝突しながら展開したビデオアート草創期の軌跡を明らかにしていきます。
これまでまとめて上映されることがほとんど無かった日米初期ビデオアート。そのパイオニアであった彼らの実験を、今日の視点から振り返る絶好の機会です。
【上映スケジュール】
「テクノロジー 新しい視覚言語」、「オルタナティヴ・メディア コミニュケーションの変容」、「パフォーマンス 行為の記録、身体の記録」という3つのセクションに分かれ、さらにそれぞれのセクションが2つのプログラムから構成されています。
*当館では、日程の関係上、セクション2:「オルタナティヴ・メディア コミニュケーションの変容」のプログラムが11日と12日とに分かれて上映されますのでご注意下さい。
9月11日(土)
11時:Section 1:テクノロジー 新しい視覚言語:a プログラム「ビデオ言語論」(10作品、57分)
13時:Section 1:テクノロジー 新しい視覚言語:b プログラム「拡張する形式」(9作品、80分)
15時:Section 2:オルタナティヴ・メディア コミニュケーションの変容:c プログラム「テレビの解放」(8作品、84分)
9月12日(日)
11時:Section 2:オルタナティヴ・メディア コミニュケーションの変容:d プログラム「共有される記憶」(7作品、48分)
13時:Section 3:パフォーマンス 行為の記録、身体の記録:e プログラム「ビデオと行為」(8作品、74分)
15時:Section 3:パフォーマンス 行為の記録、身体の記録:f プログラム「ビデオと身体」(8作品、64分)
*両日とも13時開始の回冒頭に、20分ほどの解説を行います。
*アメリカ作品のほとんどには日本語字幕を付けています。
プログラム詳細はこちらをご覧下さい。
【美術と映像:国立国際美術館の今後の取り組み】
現代の美術の特徴の一つは、多様な表現メディアをどん欲なまでに取り込むことといえます。とりわけ、映像メディアの活用は顕著なものです。当館では2008年に「液晶絵画」展を開催し、このような状況に照明を当てました。また、これまでも数回所蔵フィルム作品の上映会を開催してきました。今回の企画もその一環です。今後も美術と映像とが交錯する領域を取り上げ、紹介・考察する試みを定期的に行います。ご期待ください。
【美術館情報】
この企画が実施される9月11日(土)と12日(日)には、当館では以下の展覧会を開催中です。ともに9月12日(日)までです。あわせてご覧下さい。
「束芋:断面の世代」展
「横尾忠則全ポスター」展
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