コレクション2 戦後の彫刻:素材という観点から

会期: 2013年7月27日(土)~ 10月20日(日)

20世紀にはヨーロッパとアメリカでは彫刻の概念が劇的に変化した。第一に、20世紀までの彫刻の機能-宗教、記念、装飾のための造形であること-は形骸化した。第二に彫刻の二大技法である刻むこととこね上げることに加えて、日常的な物-オブジェ-が使用され始めた。また、新たな領域にも関心が広がる。たとえば、風や電気による動きの導入である。さらに、作品をめぐる環境への意識が強まった。作品は空間を構成するものとなり、展示方法が重視される。こうした根本的な変化の結果、欧米の20世紀の彫刻は字義を超えた存在となる。

日本では仏像や置物や建築装飾など独自の立体的な造形活動がなされてきたが、1900年頃に写実を基本とする近代西洋の彫刻が伝来すると、リアルに肉付けされた具象彫刻が制作され始める。1910年代から20年代にはロダンの彫刻が紹介されて、生命感や作者の個性を重視した作品が流行する。彫刻に関して世紀の前半の日本で一貫しているのは、江戸時代以前の職人技と西洋近代の彫刻観の拮抗のなかで創作がなされた点である。一方、西洋における同時代の彫刻に影響された作品、すなわち既製品を用いた作品や幾何学的な抽象彫刻などは、散発的にしか試みられてはいない。

コレクション2では、異なる軌跡を歩んできた日本と西洋の彫刻の第二次大戦後を振り返る。歴史的背景が異なる日本と西洋の戦後の彫刻は、同一の道を歩んではこなかった。しかし国際化が急速に進み、鉄板やアルミなど新素材が共有できるようにもなって、遠く離れた二つの地域の彫刻は、地域性を保ちつつ、時代精神を分かち合う。本展では、共通性の主要な原因の一つである素材に着目し、当館所蔵の戦後の彫刻を素材別に紹介する。また、彫刻家によるドローイングや版画を併置して、多彩な彫刻観を確認する。

  • 主催:国立国際美術館
  • 協賛:公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団

展示作品

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柳原義達 《道標・鳩》 1973年

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開館時間

午前10時~午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)

休館日

毎週月曜日、(祝日の場合は開館し翌火曜日に休館、ただし8月12日(月)は開館)

観覧料

当日:一般420円/大学生130円
団体:一般210円/大学生 70円

  • ※団体は20名以上
  • ※高校生以下ならびに18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方とその付添者1名。
    いずれの方も無料 (ただし、証明できるものをご提示いただく場合があります)。
  • 無料観覧日:8月3日(土)・9月7日(土)・10月5日(土)
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